Blenderには、いくつか線画の作り方がありますが、コンポジットを使った方法はあまり知られていないかもしれません。具体的には、コンポジットノードからモデルのノーマル(面の向き)情報を取得し、ノーマル方向に押し出した線をレンダリングします。コンポジットノードを使う長所としては、細かいディティールまでしっかりと線を出すことができることです。
今回は、このコンポジットノードを使った線画の作り方について紹介していこうと思います。
線画作成コンポジットノードの組み方
それでは、コンポジットノードの組み方を説明していきます。エディタータイプよりコンポジターを開いてください。
初めてコンポジットを使用する場合は、ツールバーにある「ノードの使用」にチェックを入れてください。
ノードは下のように組みます。
なお、初見だとどこに格納されているかわかりにくいノードもあります。
- レンダーレイヤーのノーマルスロット
- ラプラスノード
- 比較ノード
レンダーレイヤーのノーマルスロットは、デフォルトだと表示されません。プロパティ > パス > データ > ノーマル にチェックを入れてください。
ラプラスノードを作るには、Shift + Aでフィルターからフィルターを追加します。それからタイプをラプラスに変更してください。
比較ノードを作るには、コンバーター > 数式を選択します。デフォルトだと「追加」になっているので、「小さい」に変更してください。
乗算ノードを作るには、カラーの中のミックスを追加します。「暗い方」となっているところを「乗算」に変更します。
アンチエイリアスは、Blender2.93以降のバージョンにしかないので注意してください。
まとめ
線画を作るには、コンポジット以外にもFreeStyleといった方法やプラグインを使う方法もあります。どの方法にも長所と短所があるので、コンポジットによる絵作りに満足できない方は、そちらの方法も検討してみてください。