技術ブログ初心者向け「Qiita」のメリットとデメリット

技術ブログを始めてみたい、という方はぜひQiitaを利用してみるといいかもしれません。

個人ブログを一から立ち上げるには、多少のコストと時間が必要になります。時間やお金をあまり割くことができない人にとっては、ハードルが高いものです。一方で、Qiitaを利用すると、すぐに記事の執筆を始めることができ、その費用も極力抑えることができます。

今回は、技術ブログ初心者に向けた、Qiitaのメリット・デメリットについて詳しく紹介します。

Contents

Qiita

Qiitaは、エンジニア向けの投稿サイトとして、日本で一番の知名度があるサービスです。エンジニアで見たことがない人はいないでしょう。Qiitaの特徴はなんといっても、読者層がエンジニアに特化していることです。

Qiitaのメリット

無料

アカウントを登録すれば、だれでも無料で投稿することができます。無料プランゆえの機能制限などもないので、容量を気にせずに記事を投稿することができます。

エンジニアが集まりやすい

Qiitaはエンジニアに特化した投稿サービスです。読者がエンジニアに偏っているため、技術記事へのインプレッションが一番獲得しやすい点が最大のメリットです。読まれることがアウトプットのモチベーションに繋がるので、反響が目に見えてわかりやすいQiitaは初心者におすすめできる技術ブログサービスだといえます。

エンジニアが多いので、Q&Aなどに答えてもらいやすい

マークダウン形式で編集しやすい

記事はマークダウン形式で編集します。マークダウンが書きやすいかどうかは人それぞれだと思いますが、githubなどでも採用されているので、エンジニアなら特に不自由なく書けると思います。

ただし、定期的に書かない人にとっては「あれ、どうやって書くんだっけ」と頻繁に書き方を忘れてしまいがちです。テキストベースの方が書きやすさは上ですので、マークダウンに慣れないという方はnoteやはてなブログを検討した方がいいかもしれません。

SEOが強い

アクティブなユーザー数や投稿記事数が多いので、SEOの効果が強いです。投稿した記事が検索エンジンに引っかかりやすくなるので、より多くの人に読んでもらいやすくなります。

ただし、SEOが強いといっても、記事の質に比べるとそれほど大きな力は持ちません。あくまでクオリティの高い記事がより読まれやすくなるものだと考えるべきです。SEOが強いという理由だけでQiitaを選択するのは、あまり意味のないことだと思います。

ストックやフォローでリピーターを得やすい

それぞれの記事にはストックという機能があり、Qiita内でのブックマークのような役割を果たしています。また、投稿した記事を通してフォローしたりフォローされたりすることで、Qiita内での内部リンクが生まれやすいです。

個人ブログだと、こうしたフォロワーを獲得するにはtwitterのようなSNSを使うしか方法がないので、固定の読者層を獲得するにはQiitaの方が簡単です。

週間ランキングで見つけてもらいやすい

執筆したQiita記事が、ランキングの上位に表示されると多くの読者に読んでもらうことができます。個人ブログなどと違って、集中してインプレッションを稼ぐことができるので、「twitterのバズり」に近い現象が起きやすいです。

どんな記事でも読まれることがもっともモチベーションを上げてくれます。ランキングを目指して記事を執筆する、という目標が立てやすいこともQiitaのいい点だと思います。

アドベントカレンダーが活発

アドベントカレンダーという一か月限定の連載シリーズは、多くの読者に記事を読んでもらうことができるチャンスです。Qiitaでは、このアドベントカレンダーが特に活発です。カレンダーに登録する記事はQiitaに投稿した記事でなくてもいいのですが、Qiita記事限定のカレンダーもあったりします。

こうしたイベントにも参加できるので、記事を投稿しなくても、Qiitaアカウントだけ作っておいてもいいかもしれません。

コミュニティで仲間を見つけやすい

Qiitaにはコミュニティという機能が存在します。同じ分野で活躍するエンジニアが集まるサークルのようなもので、コミュニティに所属することで活発な情報共有に参加することができます。

中には会社としてコミュニティを結成しているところもあり、コミュニティが大きいほどQiita内で記事を読んでもらうきっかけが増えるでしょう。

オンラインサロンのようなものを計画しているのであれば、こうしたコミュニティを活用できることも一つのメリットです。記事を読んでもらうためにも、しっかりと界隈に属することも重要です。

Qiitaのデメリット

収益化の手段がほぼない

残念ながらQiitaは収益化の手段がほとんどないです。アフィリエイトリンクは利用規約で禁止されています。記事のPVに応じて収益が入ることもありません。Qiitaに記事を公開しても、ほとんど自己満足に終わることになります。

また、自身が販売している商品やサービスを記事内で過度に宣伝すると、Qiitaからペナルティを食らう可能性があります。こうしたマネタイズの方向は、すこしリスクを伴うので注意が必要です。

せっかく時間をかけてアウトプットするわけですから、すこしでも収益になるほうがいいと思います。Qiitaだと収益化は絶望的に難しくなるので、マネタイズを前提としている方にはまったくおすすめできません。

Qiitaの利用規約より抜粋

言語に偏りがある

ランキングがあると紹介しましたが、これは非常に言語の影響を受けやすいです。エンジニアが集まるということは、Qiitaで話題になりやすい言語も、世間一般で人気のある言語に偏ってしまうということでもあります。

世間で流行っている言語やソフトに関する記事であれば、多くの反響を得やすいのですが、人気のない言語や枯れた技術だと他の記事に完全に埋もれてしまいます。

もしQiitaでアウトプットを考えているのであれば、一度言語別のランキングをチェックしてみるといいかもしれません。せっかく記事にしたのに、シェアの小さい言語がテーマなのでぜんぜんランキングに乗らない、ということが起こりがちです。(いいねを気にしないというのであれば特に問題はありません…..)

非エンジニアになじみがない

エンジニアが集まるということは長所でもありますが、短所でもあります。Qiitaの非エンジニアに対する知名度はほぼ無いです。また、プログラミング以外のことを書いても、エンジニアに読まれないばかりか、一般の方にまったく届かない恐れがあります。

このサイトがメインで扱っているCG関係の話も、それほど大きな反響がないのが現状です。デザインやマーケティングといった、プログラミング以外のことも執筆したいのであれば、Qiitaはやめておいた方がいいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。Qiitaに少しでも興味があれば、いますぐ登録して始めてみるといいでしょう。純粋な知識のアウトプットに重きを置くのであれば、Qiitaは非常に使いやすいプラットフォームです。無駄に個人ブログに記事を投稿するよりも、反響が手に取るようにわかります。こうした「読んでもらえている実感」を大事にしたい方には、ぜひQiitaをおすすめします。

ただし、Qiitaの最大の弱点はマネタイズの難しさです。もし今後収益化に挑戦してみたいという方は、別のサービスや個人ブログの開設を視野に入れてみたほうがいいでしょう。

なお、技術ブログの長所や短所をまとめた初心者向けの記事をこちらに公開しています。ぜひこちらも参考にしてみてはいかがでしょうか。

技術ブログはどこに書くべきか(準備中)

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