エンジニアやデザイナーはポートフォリオや職務経歴書を提出しなければならない機会が結構あると思います。
提出しないまでにしても、どこかにまとめて電子化しておきたいとものです。
わたしも以下のようなポートフォリオ(ここ)をGitHub Pagesに作成し、必要があれば人に見せてきました。
ところが最近、この運用にロスが多いことに気が付き、更新をやめてしまいました。
みなさんがこの記事を読んでいるサイト、つまりWordPressに移行したのです。
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GitHub Pagesとは
GitHub Pagesとは、github上のリポジトリをホームページとして運用するホスティングサービスのことです。
通常、リポジトリのURLに飛ぶと、そのリポジトリの階層が表示されますが、GitHub Pagesを設定しておくと、リポジトリ内のhtmlファイルやcssファイルを展開します。
簡単にいうと、リポジトリをサーバーとして利用できる、ということです。
GithubPagesのメリット/デメリット
- リポジトリの延長なので無料
- githubアカウントがあればすぐに始められる
- レンタルサーバーを契約しなくていい
- 余計なアカウントが増えない
- 容量無限
- 広告も貼れるらしい
GitHub Pagesのメリットはこんなところです。無料にもかかわらず、容量が無限なところが最大の魅力じゃないでしょうか。
逆にGitHub Pagesでできないことやデメリットは以下のとおりです。
- WordPressは不可
- MySQL とかPHPとか動的な実装はできない
- テンプレート? そんなものはない
- htmlやcssについてそこそこ知っている必要がある
- 記事の大量生産には向いてない
- gitの入門知識がいる
どうしてホームページを移行しようと思ったか
そもそものきっかけはqiitaに魅力を感じなくなったことです。
qiitaとはエンジニア向けの投稿サイトのことで、わたしも月一ぐらいの間隔で記事を投稿していました。
最初は見てもらえることや共感してもらえることに満足していたのですが、莫大な時間をかけて投稿した記事が一銭にもならないことに、無意味さを感じるようになりました。
書いた記事がqiitaの宣伝にしかなってないんですよ? 馬鹿らしくないですか。
Qiitaでお金が稼げるなら質の高い記事がもっと増えるのではないかという提言, 2018年11月11日, @HiromuMasuda0228
https://qiita.com/HiromuMasuda0228/items/aa3729882cb59fda9838
エンジニアがQiitaにアウトプットをする一番大きな理由は、
日本のエンジニアが集まるプラットフォームとして最大級だから
だと思っています。
それでも、日本のエンジニアがこぞってqiitaに記事を投稿するのは、上の記事の通りだと思います。
全ての開発者がQiitaへのアウトプットをやめるべき理由, 2018年11月10日, @qiitadaisuki
コメント欄が大炎上したこちらの記事も、わたしは個人的に賛成です。すべてのエンジニアがやめるべき、とまではいいませんけどね。
潜在的な読者層が厚い、ブログを一から構築するのは大変、備忘録適度に気軽に投稿できる、といったところがqiitaのウケるポイントだと思います。
なにを重要視するかによって、どの投稿プラットフォームを選ぶかは人それぞれです。
私は「どうせ書く記事なら収益につなげたい」とおもったので、qiitaをやめました。
そしてqiitaをやめて、自前のホームページを構えようと思った時に、GithubPagesのブログ運用を考えたわけです。
ところが、先述のとおり、GitHub Pagesはポートフォリオを掲載する程度ならまったく問題ないのですが、記事をたくさん載せたいとニーズには全く対応していませんでした。
よって、GitHub Pagesをブログとして発展させることも選択肢から外れました。
そして、いろいろ調査した末に、WordPressで運用することにしてみたのです。
WordPressをすすめるわけ
GitHub Pagesでブログのような運用をするには、
- 記事を書くための空htmlファイルを作成
- 使う画像をディレクトリに追加
- 文章を書きながら、画像を差し込む
- 記事が完成したらリンク切れがないかチェック
- ホームページのトップに新着記事へのリンクを作成する
- githubにアップロードする
htmlにハードコーディングするとこんな感じになりますよね(実際にこんな面倒なことをする人はおそらくいないでしょう)。
記事作成はなにかしらのソフトやサービスを使えば、もっと楽に作成できるでしょう。
GitHub Pagesでブログを運用する本当の問題は、ファイルの管理です。
想像してみてください、
「フォルダの記事がいっぱいだ、各フォルダに整理しよう♪」
なんてことをしようとすると。
初めから、確固たるフォルダ管理を想定しているのであれば問題ありません。しかし、運用を続けていくうえで、追加したいジャンルやカテゴリーは間違いなく増えていきます。
また、サイトをリニューアルしたくなったときはどうしますか? すべてのファイルを書き直しますか?
絶対に面倒くさいことになりますね。
つまり、GitHub Pagesでのファイル管理は、手動になりがちで、ミスも増える上、容易な仕様変更に柔軟性がないのです。
そして、コンテンツを充実させるには、htmlやcssといったweb系言語の知識も充実させないといけない、ということもわすれてはいけません。
だったらWordPressみたいなCMSで管理すればいいじゃん、というわけです。
「ちょっとまて、WordPressは金がかかるんじゃないのか」
という、疑問を持つ方もいるでしょう。安心してください、WordPressは無料です。
「サーバーはどうする!? 維持費がかかるだろう!!」
幸い、xfreeというところではWordPressをインストールできるフリーのレンタルサーバーがあります。
初期費用は掛かりません。わたしはここでWordPressを使い始めました。容量は1Gまでしか使えませんが。
「容量を拡張するときに金がかかるだろう!?」
貧乏根性ですべてをタダに抑えたい気持ちは分かりますが、GitHub Pagesで浪費する時間コストは比較できません。
サイト規模が大きくなって、費用が発生したら、その時はおとなしく金の力に頼りましょう。大丈夫です、そのころには維持費を払えるぐらいの収益が出ているはずです。
まとめ
もし、GitHub Pagesでポートフォリオを公開したいと考えている人がいれば、WordPressでサイトを作った方がよいと思います。
そのうちホームページを拡張したくなります。
残念ですが、GitHub Pagesに拡張性はありません。固定ページを2個3個ぐらいならなんとかなるでしょうが、それ以上は無理です。
WordPressでホームページを構築するには多少のお勉強が必要です。簡単だとはいいません。
しかし、昨今は良質な解説記事がごまんとネットに転がっています。そこまで難易度は高くありません。
むしろ、htmlやcssを一から勉強する方が時間的なコストは高くつくはずです。
もし、GitHub Pagesにホームページを構えようとしている方は、踏みとどまって、WordPressに挑戦してみてください。