スマホで手軽にCGを作ってみたいと思ってストアを調べてみたけど、どのアプリが使いやすいのかわからない、とお悩みになっている方はいませんでしょうか?
モバイルのカメラが非常に高性能になったこともあり、スマホで撮影した写真をCG化できるアプリが数多くリリースされています。選択肢が増えたはいいものの、使い勝手に関する情報がイマイチ出回っていないことが少し残念です。
そこで今回は、スマホで使えるCGスキャンアプリをまとめてご紹介します。使ってみた感想も合わせて紹介しておきますので、ぜひダウンロードの参考にしてみてください。
Contents
iOSアプリ
3D Scanner App™
iOSのみ使用できます。無料にもかかわらず、精度がとてもよいです。リメッシュ、テクスチャ作成、メッシュのスムーズ化、などアプリ内で使える機能が多く、非常に高性能です。
距離をうまく測れなくなることがあり、動作があやしいと感じたら再起動しましょう。連続で撮影すると、メッシュ生成の誤差が大きくなることがありました。
Polycam – LiDAR 3D Scanner
撮影までは無料ですが、モデルの書き出しには課金が必要です。買い切りは4,900円、サブスクリプションは月450円です。スキャン精度とテクスチャ解像度に関しては、文句なしで一番良いです。精度を求めるならこのアプリを試してみるといいでしょう。
加えて、課金すれば点群ファイルも出力できます。
Sakura3D SCAN
点群とメッシュスキャンに対応。24時間に1回だけ無料で出力できます。基本的にサブスクリプションが必要で、価格は週200円、月600円、年5,000円、となっています。
テクスチャまで撮影する機能がありません。メッシュのみを出力するので、どちらかというと3Dプリンター向けです。
点群撮影に対応しています。
Capture: 3D Scan Anything
iOS専用。TrueDepthカメラが搭載されている iPhoneX以降で動作します。LiDARではなく、深度カメラを使用するので、精度はそこまで高くありませんが、より多くのデバイスで使用できます。
iPadだと、アウトカメラで使用できませんでした。また、レイアウトが対応していないようなので、下のように縮小された感じに表示されます。撮影ボタンも表示されないので、iPadでは使えないと考えたほうがよさそうです。
Trnio 3D Scanner
iOS専用。610円の買い切りアプリです。かなり精度の高いようです。
撮影してクラウドにアップロードしてモデルを形成するワークフローになっています。
Androidアプリ
AndroidはLiDARを搭載した機種がほぼ出回っていないので、3Dスキャニングはかなり厳しい印象です。今回調べた中だと、使い物になりそうなものがあまりありませんでした。
3D Scanner for ARCore
精度はそんなに高くないありません。周囲をぐるっと一周すると、高確率でトラッキングが外れます。環境を撮影するよりも、物を撮影する方に向いています。
スキャニングの解像度を選べることからも、やはり物を撮影する用途を想定しているようです。
SCANN3D
ストア評価がイマイチだったのですが、おおむねその通りだと思います。スキャンに10枚以上の写真が必要で、かなり失敗しやすいです。撮影効率もよくありません。使えたとしても、オブジェクトの撮影にしか向かないでしょう。
データのダウンロードには課金が必要です。スキャンの精度と使い勝手を考えると、あまりおすすめできないです。
3D Scanner Pro
有料アプリ(540円)です。未検証ですが、オブジェクトの撮影を想定しているようで、環境の撮影は難しそうです。動画だとかなりの精度が出ているようなので、試してみる価値はありそうです。
その他
LiDARアプリの進歩がすさまじく、記事の更新が間に合いません。点群に強いアプリなどが出てきているようです。一部重複はありますが、こちらの一覧も非常に参考になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。モバイルでも使用できる3Dスキャンアプリは、まだまだ発展途中といっていいものばかりで、特定の撮影にしか向かないものだったり、UXがかなり悪いアプリもあります。そもそもフォトグラメトリ自体がまだまだ新しい技術なので、業界で定番となるアプリはもう少し待つ必要がありそうです。
今回紹介した中だと、 3D Scanner App™ が一番おすすめできます。無料にもかかわらず、この性能は申し分ありません。3D Scanner Appの使い方については、下の記事にまとめましたので、ぜひご覧になっていってください!